北の湖頌

無類の相撲好きで知られた、音楽評論家吉田秀和の「響きと鏡」から。
『北の湖頌』の抜粋。

『北の湖という人は――象もそうだというが――記憶力が抜群によく、この相手とは何年何月、何日目に戦い、その時は勝負がどう展開したか、即座に話せるくらいよく覚えているそうだ。(中略)それにこの人は――これも象と同じで――神経が非常に細かく、ある種の攪乱戦法にあうとか、その他予想もしない状態にぶつかると普通の力士には見られない動きを示すことがある。(中略)この人をみて無愛想だとか土俵上の態度がふてぶてしいとかういのは、まるで的外れの議論をきくような気がする。』

象にたとえ愛情たっぷり持ち上げている。
花のニッパチ組に親近感を抱くものとして、
しみじみと読み返してしまった。
長命だという「象」も病には勝てなかったか。
a0121280_15455615.jpg

by oka200x | 2015-12-01 15:27 | その他