少年H

台風でキャンセルになった仕事でポコッと空いた時間。映画少年Hを見た。妹尾河童氏の自伝の映画化。おおよそのストーリーも頭にあってみたが、映像になるとまた味わいが深い。クリスチャンの両親、妹尾家の衣食が周囲との丁寧に対比させてつくられている。神戸の居留地、妹尾洋服店の町並み、第2神戸中学校の様子、焼け跡、と建物や町並みも面白い。
 限られた時間の中で、どんどん変化していく人々の様子がわかりやすく描かれている。「あの戦争はなんだったのか?」戦後の少年Hの言葉が重い。戦後の大人の変化を「海中で左右に揺れるわかめのよう。」と表現する少年H。
全体を通じて、ミシンに向かう父親役の水谷豊が印象的だった。仕事を愛し、穏やかでブレない父、息子に丁寧な言葉で接する姿は、あの時代の一般的な父親像とかけ離れていることだろう。15歳で「家を出たい。」と言った息子に「私も15で家を出た。」と即応することは、数字を20に読み替えても今なお難しい気がする。Hとその妹、伊藤蘭演ずるも母もいい味。
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by oka200x | 2013-09-16 16:49 | その他